隣の女

そして、男どもは宮坂に謝った。

なんかいい気分だ。

俺が微笑んでいる中宮坂は静かに涙を流し、琉希亜は眉間にしわを寄せていた。

「有川ー、いいこと言うなぁ。さすが学級委員だ！」

先生も俺をほめてくれた。

そして、席替えが始まり俺は宮坂の隣ではなくなり、琉希亜も遠くなってしまった一番後ろの窓側の席になった。



その日から、俺は宮坂にあいさつをすることはなくなった。