傘から始まる恋


そして知らない間に授業は終わり
学校も佐藤君を考えてると
あっという間に終わった気がした。



「…帰ろっと」


みんなのばいばいの声が
たくさん響く中
私は教室をあとにし、
靴箱に行った。




そして傘立てに行くと…

クスッ…また佐藤君…
突っ立ってるっ



「佐藤君??何してるの???」


すると佐藤君は体をびくっ!
とさせて振り向いた。


「びっくりしたぁ…美帆かぁ…
っつか佐藤君とかキモっ」

と言って優しく笑った。


「じゃぁ優ちゃんでいい??」


私顔赤くないかな??
ドキドキするよ…


「ハハッ…なんでちゃん付け??
まぁいいけどなぁ~」


その優しく笑う顔…
また惚れさせるの???
ずるいよ…。


「じゃぁ…優ちゃんっ
何してるの???」


前も突っ立ってたよね??




「あ~そうそう!傘どっちが俺のか
わかんなくてさっ」


あっ…そっか!
同じだからね!!


「それならここみて!
私のはハートのシールついてるのっ」


すると佐…優ちゃんは

「あっ!気づかなかった~
ありがとなぁ!」

そしてまたずるい顔。


カァァァ////
赤い!私の顔…。


「…………」
「…………」


ん??沈黙???


どうしよ…
居づらい…。

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