傘から始まる恋
―――ある男の子視点―――
学校も終わり靴箱に向かうと
前を歩いてる女の子に目がいった。
…どっかで見たことある…
う~んと悩んでいる時に
オレンジの傘を思い出した。
あ!!!…あのオレンジの傘の…
「あ!!!」
わざと声をだしてみた。
顔が見たかったんだ。
後ろ姿だけでわかる優しい空気。
初めて見た時から忘れられない。
そして振り返った彼女を見て
びっくりした。
まさかここまで可愛いとは
ほんとに想像してなかった。
…俺ぜってぇ顔赤いよな…
そう考えてるうちに、
彼女はいなくなっていた。
そういや、明日雨か…。
話かけてみようか…な。
う~ん…夜に考えよう。
そう思い我に返ると
まだ靴箱に居たことに気づき
慌てて家に帰った。