先輩と私と。
「千愛ちゃんは、




ちょっと変な子、って言うか、不思議な子だった。今考えれば、不自然なぐらいに。



でも、私ね、思うの。



全部私の想像なんだけど、千愛ちゃんは私たちに都合のいい...って言っちゃダメかもしれないけど、



そういう子だったの。



それは千愛ちゃんが私たちを想ってくれていて私たちが幸せなように...?


楽しめるようにしてくれてたと思うの。



私たちは千愛ちゃんに甘えてたかもしれないけど、




千愛ちゃんたちは私たちを大事にしてくれてたと思うんだ。




だから、千愛ちゃんは、




変な子なんかじゃないよ。




私たちが気づかなかっただけで、





すごく良い子で優しい子だと思う」






私が言い終わると、





妹ちゃんはひどくさめた目をしていた。





「それ、さ」





一回口を紡んで、





「生きてる間に気づかなきゃダメなんだよ!!今更そんなきれいごと言われたって嬉しく無いもん!!!



結局あんたたちが殺したんでしょ?



お姉ちゃんに変な設定つけて、




お姉ちゃんがダメになっちゃったんじゃん!!



限界が来たんでしょ?



甘えてた、じゃないよ!!



限度があるっつーの。



ふざけてんじゃないよ」





そういって伏せた。




「もういい。ここにいてもいいし、帰ってもいいから。




じゃぁ」





妹ちゃんは立ち上がって、




リビングから出て行った。




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