先輩と私と。
『俺はいいけど.....貴重な休み俺が潰しちゃっていいの??』





「潰して」





怒りを含めて、きつくなってしまった口調で言う。






『あ、うん』




「莉生!!!ご飯冷めちゃうよ。早く降りてきなさい」





『お母さん怒ってる、あはは。じゃ、時間とかはあとで』






「うん。じゃーねー」







『じゃ』






名残惜しく、通話終了ボタンを押す。





だだだだっ、と階段を駆け下りたが、もう遅し。







腰に手を当てため息を付きまくるお母さんがいた。







「あのね、深呼吸1回で、1キロカロリー消費なんだって」






家庭科で習った要らない情報を流して、食卓に着く。





「あ、お肉とったでしょ?」





「だって、姉ちゃんいなかったじゃん」





「食べ物の恨みってすごいからね」






特に何も思ってないけど、意味深に呟いて、弟を脅しておいた。





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