先輩と私と。
「そっかぁ」


百合はそれだけ言った。


空気が読める子だから、


その先の言葉は言わない。


廊下で千愛ちゃんが走っていて、


ちょっとした段差につまずく。



面白い。


千愛ちゃんは見てて飽きないんだ。


いつだって笑わせてくれる。


「あああああ!!疲れた...」



毎朝の声。


いつも聞こえる大声。


琳。



「お疲れ」


そうとしか言わない。


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