先輩と私と。
でも私が切るまでまっててくれる。


何か名残惜しくて、そのままにしてしまうんだ。


『どした?』


笑い声と一緒にまた聞けた声。



それで涙が出てしまう。



涙腺がおかしくなってしまったみたい。


「うっ...うぅ...ごめんなさい...」



何にも出来ないんだ。



『いいよいいよ』



そう言って


機械の裏で物音がする。



「どうしたんですか?」


『うーん?石上ちゃん喜ばせよっかなって』


「え...?」



『泣いてるのなんて、嬉しく無いじゃん。こっちも』



「......」



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