イケメン女子の学園生活2


あー……しんどかった。


袋をドシャアと置くと指か解放された

曲げると痛い指にイライラする




『…で、何だっけ。昼の準備?』

「そうだねぇ。じゃあ、この机を組み立てよぉか」




折り畳み式の机と椅子が入った段ボールを指さした童顔

それに頷き動き出す黒崎



俺は…そうだな、見張りをしようかな



『いや、働けよ』

「は、何で俺が。童顔が俺のために働くべきだろ」

『…働け』

「ケッ」



クルリと反転


俺は黒崎とは違う方向を向いて歩き出す


ただでさえダルい行事に最悪な族付き

更には偉そうな黒崎までいる


あー!イライラする!!





何処でサボろう……


キョロキョロと辺りを見回すと調度良い切り株


座ると少し落ち着いた俺ははぁ、と溜め息を吐いた




……族、か

俺が童顔、族を毛嫌いしているには理由がある





………………


いや、言わないけどな


面倒くせーし

他人からしたら大した話じゃねーし



「……音楽聞きたい」


教師に没取されなければあったはずのイヤホンが恋しい

いや、イヤホンじゃなくて音楽が恋しいんだけどな


何だよ、イヤホンって…あぁ、黒崎がイヤホン君イヤホン君って五月蝿いからか


……何だろうな、アイツ


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