I love you~最初で最後の恋~




「えーと、今日から教育実習生が2週間この学校で実習します。皆意地悪しないで実習生にも優しく接してあげてくださいね」



クラス全体を見回すと、美人が1人、そこそこ美人が2人居た。



1人はボー・・・・・と腕時計を眺めていて



1人は真面目に百合ちゃんの話を聞いていて



1人は前の方に座っている男をチラチラと見ている。



チラチラ見ている子は脈ないな。



後の2人は・・・・・・・・



「七海君、挨拶お願いね」


「え?あ、あぁ」



女子ばかり見ていたので百合ちゃんの話を聞いていなかった俺は曖昧な返事になった。



「七海雄士です、これから2週間よろしくお願いします」



ま、大体こんなもんだろ。



きっとどのクラスの実習生もこんな感じの挨拶をしているころ。



「じゃあ休憩して1時間目は七海先生の授業でーす」



は?行き成り俺がやんのかよ・・・・・・・



「じゃあ解散!」



百合ちゃんがパン!と手を叩くと、席を立ち上がりそこそこ美人の2人が美人の元へ歩み寄った。



あの美人はなんか訳ありっぽいな。
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