Worlds end
第30章 サヨナラ
僕等はモモに今年の文化祭を、
諦める事を伝えに行く事にした。


メールで伝えても良かったのだけど、
モモに何だか申し訳ない気がして、
直接モモに伝える事にした。

「よしッ!!ユゥ!!今から行くよッ!!」

「うん、そうだね。行こうか。」

いつか、また還って来れるのかな…


いつの日か、いつの日か。



僕等は永遠の一瞬に還って来れるのかな…



屋上のアスファルトに、
あの日の僕等は確かな「今」を残した。


風が吹く。


僕はミオに言われるがまま、
屋上にサヨナラを告げた。
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