Worlds end
第36章 見えない明日
足の痺れが僕を現実に引き戻す。
大量服薬による向精神薬中毒-

難しい話じゃない。
モモは自ら命を絶ったんだ。

難しい話じゃない。
モモは還ってこない。

高校2年生、17才。

未だに人の死の重み何か、
分からないけれど、
モモはもぅ還ってこない。


それだけは痛い程、分かった。


モモの葬儀の静けさは、
悲しみの其れとは違い、
まるで最初から、
存在していなかったかの如く…


私、ちゃんと生きてたのに…


そんなモモの痛烈な叫びが、
聴こえてきそうで、
耐えられなかった。

ただ時間に取り残された、
ミオと僕は虚ろな目で、
見えない明日を必死で探してた。
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