Worlds end
第40章 罪
月日は風の様に過ぎ去っていき、
春の風が吹く。

春の風にモモを想い涙する。

モモがバンドを組もう!!
と言ったあの日から、
モモは自分すら見えない程の闇の中で、
僕ら二人が光の射す様な詩を、
唄ってくれるのを、
待ってたんじゃないかな??

そう想うと今更だけれど、
行き場の無い苦しみが、
込み上げてきた。

僕らがモモを殺したんだ…

モモは待ってたのに…
気付けなかったから。

僕らがモモを殺したんだ…

自分の掌を空に向けて、
強く握りしめて…

この感情をなんと呼べば良い??

僕は振り上げた掌を力無く下ろした。
< 40 / 44 >

この作品をシェア

pagetop