Worlds end
第8章 ライブしたいッ!!
ある日のバンド練習の帰り道。


哀愁を感じる夕陽は、
僕らの未来を優しく包んでいて。


ミオは無邪気な子供の様に、
僕ら二人より、
少し前を歩きながら空を見てる。


少し肌寒い風とミオは睨めっこして、
両手をポケットに突っ込んで、
振り返ってモモと僕に言う。

「私、ライブしたいッ!!」

何時だってミオは唐突だ。

モモは小さく呟く。

「でも…人前に出るのは…あんまり…」

僕もモモと同感だった。
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