雨が降る、恋が降る。






「三浦」

「…っ、自分だって三浦でしょ!」


「じゃあ、何?佳苗って呼んで欲しいわけ?」


「…っ」





そう言った意味で言ったわけじゃないのに。

だから、君は不意打ちばかり。
ドキドキも、増すばかり。

もう。
どうしたの、私。
死んじゃいそうなほど、ドキドキ言ってる。




「佳苗」

「…何っ」

「好きなんだけど」





もう。
もう。

―――なんなの。





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