【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
……ほんと、強引なんだから。
だけど逆らえない私も私だ。本当に嫌な
ら、きっぱりと拒絶してしまえばいいの
に。
雅に見つめられるだけで。
その、低い重低音で命令されるだけで。
逆らうことが出来なくなってしまうんだ
から。
「麗」
家の前まで送ってもらって、ヘルメット
を外すと、雅にそう呼ばれた。
そして雅は、私の目の前まで来ると。
───ポン……
「……え?」
その大きな手のひらを、私の頭の上に乗
せた。