【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
なに……?
訝しげに雅見上げるも、相変わらず無表
情のその顔からは、雅の意図なんて汲み
取れるわけもなかった。
そしてそのまま、雅はポンポン、と私の
頭を軽く叩く。
「……ちょっと。人を子供みたいに扱わ
ないでくれる?」
その仕草がまるで、拗ねた子供をあやす
ようだったから、ムッとしながら言い返
す。
と言っても、今の心境はそれと変わらな
いのだけど。
すると、私の頭に置かれていた手が、ス
ルリと滑るように移動して、耳へと映る
。
耳を撫でるように触れられて、思わずピ
クッと震えた。
「……っ、」
ピリピリと、甘い痺れが、耳から伝わる
。
なに、これ……っ、なんか……恥ずかし
い……っ