【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~




なに……?



訝しげに雅見上げるも、相変わらず無表
情のその顔からは、雅の意図なんて汲み
取れるわけもなかった。



そしてそのまま、雅はポンポン、と私の
頭を軽く叩く。



「……ちょっと。人を子供みたいに扱わ
ないでくれる?」



その仕草がまるで、拗ねた子供をあやす
ようだったから、ムッとしながら言い返
す。



と言っても、今の心境はそれと変わらな
いのだけど。



すると、私の頭に置かれていた手が、ス
ルリと滑るように移動して、耳へと映る




耳を撫でるように触れられて、思わずピ
クッと震えた。



「……っ、」



ピリピリと、甘い痺れが、耳から伝わる




なに、これ……っ、なんか……恥ずかし
い……っ





< 90 / 366 >

この作品をシェア

pagetop