すっぴん★

「ああ、いいよ」

俊介が快く承諾した。


「じゃ、すぐに片付けるから、ごめんね」


素が、ドアを開け室内に消えて行った。


突然の俊介の訪問。
にもかかわらず、素の部屋は、片付いていた。と言うより、随分と綺
麗だった。


超潔癖症の鳥見俊介を彼として意識した時から、素は彼好みに自分を
変革しようと思っていた。


超潔癖症の彼が気にならない。
その為には、まず自分自身が超潔癖症になる事。
俊介を彼として意識し始めた時から、素はこの高いハードルに挑み始
めた。





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