すっぴん★
素は、ワイキキの中心地8㎞地点まで快調に走っていた。
時より、笑みも零れるほど。
ところが、ワイキキの中心地を過ぎた辺りから、走り方に変化が。
素のペースががくんと落ち始めた。
暫く、素は歩くように走っていた。
そんな素を見て、俊介は心配顔。
疲れが出て来たのかと、俊介は案じながら小走りで走っていた。
ダイヤモンドヘッドの登りに入る12㎞辺り。
ついに、素が歩くのを止めてしまった。
素は立ち止まり、両手で顔を覆っている。
「どうしたの。気分でも悪いの」
俊介が素に尋ねた。
「うん・・・。気分が・・悪いの」
素はかなり気分がわるいのか、ぐったりとしている。
顔を両手で覆っているので、俊介は素の表情を読み取る事が出来ない。
素が、顔から両手を下に下ろした。
「あっ!!!」
俊介は、素の顔を見て飛び上がるほど驚いた。