すっぴん★
「大体、こんなものかな」
素がノートから顔を上げてペンを置いた。
身の置き所の無い気まずい静寂が、素の発する声で破られた。
俊介は大きく息を吸い込んだ。
「よし!」
俊介は、自分自身に掛け声を掛けた。
「そのノートを見せてもらえるかな」
「いいよ」
俊介は、素からノートを受け取った。
ざっと、目を通す。
「赤鉛筆はあるかな」
俊介が素に尋ねた。
「あるわよ」
素が、俊介に赤鉛筆を手渡した。