すっぴん★
「あなたも写すの」
素が俊介に尋ねた。
「そのつもりだけど・・・。案外、僕の肉体から発するフェロモンが、
犯人だったりて・・・。フェロモンを写真で撮影するのは・・・うう
うん、所詮、無理だけど。これは、冗談」
「良く言うよ」
素は呆れ顔。
「まじ。犯人探しの決め手は、僕にあると思うんだ。髪の毛か、顔か、
はたまたはちきれそうな肉体か。だから、君が反応した時のまま、つ
まり上半身裸のままで撮影して欲しいんだ」
俊介が上半身 裸になった。
「そう言う事ならわかったわよ」
素が俊介のスマホを受け取った。
俊介の上半身を目掛けて、素がスマホを構える。
俊介の上半身が液晶画面に映し出される。
(意外と俊介は、筋肉質のいい体をしている。ベッドの上では、全く
気が付かなかったけど・・・。迂闊。あの時は、そんな余裕は無かっ
たか。納得)
素は液晶の画面を見ながら、頬が反応するまでのベッドシーンを思い
浮かべていた。