あなたに捧げる665日
「キーーーーンコーーーーンカーーーーンコーーーーン」
「わっ!やっば予鈴なったよ!走れななみ!」
私の手をまた勢いよくつかんで引っ張る。
うわーさすが陸上部だわ、ずっと吹奏楽一筋の文化系な私はいくら遅刻になるからってこの長い坂道を走ろうとは到底思わない。
「もう間に合わないよあきらめようよ、ゆうちゃーん?」
「なに弱気なこと言ってんの!諦めたらそこで試合終了だよ!」
こうなったゆうちゃんは止められない、
教室まで猛ダッシュ決定だ。