あなたに捧げる665日
出会いの時

貴樹先生にはじめて出会ったのは、ちょうど一年前。高1の2学期。


私のクラスの国語科担当の先生が突然事故にあって学校にこれなくなってしまったため代わりにやって来た。


第一印象は最悪。


「僕の名前は、坂本貴樹(さかもとたかき)です。この学校にはもう一人坂本先生がいらっしゃるそうなので下の名前で呼んでもらって結構です。」


お固いなー。私はそれしか思わなかったけどクラスの子達はざわざわしてる。


もちろんクラスメイトは全員女子。黄色い声がよく聞こえてくる。


「え、なにあれイケメンじゃない?」
「うわー!ひさびさイケメン!!マジで狙っちゃおっかなー」


そんな会話がとびかってた。


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