紗和己さんといっしょ



えー。えー。えー。

そうなのかなあ。

紗和己さんてそんなえっちなコト考えてるのかなあ。



ケホケホとむせこみながら涙目で佐知に「なんてコト言うの」と訴える。


けれど佐知はたまらなく楽しそうなニヤニヤを口元に浮かべて

「言ってあげなよ美織、“止めないで、もっとして”って。きっと社長、もーっと張り切っちゃうよ~」

オトナを通り越してオヤジ掛かった発言を繰り出した。


「佐知のえっちぃ。真っ昼間からなんてコトを」


「何を今さら。ね、言ってあげなって。社長ぜったい喜ぶから。賭けてもいいよ。男はおねだりされると嬉しいもんなんだから」



…確かに。

私からキスしたり、キスのおねだりをすると紗和己さんはとっても嬉しそうだけど。

でも、ねえ。
キスのおねだりはカワイイけど…いくらなんでも紗和己さんにそんなコトをねだるのは……


………言ったら紗和己さんどんな顔するのかな。


その行為そのものより、その時の紗和己さんの反応を想像して赤面してしまう。



「美織、すんごい顔まっか」


「もー!佐知のせいでしょー」


想像してしまった頭の中で、彼が淫靡に囁くのが止まらない。



『美織さん、可愛いです。
もっと、滅茶苦茶にしてしまいたくなる』



あわわわわ。い、言いそう。


嬉しそうに、でもいつもとは違う妖艶の色を少しだけ浮かべて。



紗和己さんは私を抱くときもやっぱり丁寧で優しい紗和己さんだけど。

けれどふとした瞬間にどうしようもなく妖しくて貪欲な色を浮かべるから。




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