幼馴染、マネージャー、恋人。
前の練習試合、チームの皆に頑張って欲しくてマネージャーとして作っていったハチミツレモン


誠からの
また頼むよ、は正直嬉しい

「ハチミツレ…って…い…よね」

ハチミツレモンって懐かしいよね

その私の声は強く吹いた北風に音にかき消された


「あ?何?」

「なんでもなーいっ」



小学校5年のとき
誠はバレーボールを始めた

そのとき、ちょっと背伸びしたくて
作ったハチミツレモン

それはとんでもなく甘くて

だけど誠は
また作って

とは言わなかったけど

『悪くないから、気が向いたら食べる』

って言ってくれた

いつも口の悪い誠が言ってくれた

私は嬉しくて
懲りずにあれからずっと作っている


練習のとき
試合のとき

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