どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


私の返事も聞かずに

星野くんは頭を下げると走ってショッピングモールを出て行った。


星野くん……。

あんなに顔が青ざめてた。


”ただあいつは色んなものを抱えてる”



ねぇ、何を抱えているの?

どうしていつも行っちゃうの?


私はまた、届きもしない彼の

遠くなる背中を見つめて立っていた。








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