どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
違うよ、星野くん。
突き飛ばされたのは私だよ……。
心が痛い。
星野くんが来てくれて嬉しそうに
勝ち誇った顔でこっちを見る彩花ちゃんに
ダメだ。
「心?」
ダメだ。
敵わない。
この部屋に入る時、星野くんは必ず先に彩花ちゃんを見る。
教室に入れば私を先に見てくれるのに
病院では違うんだ。
ここでは星野くんにとっての1番は彩花ちゃんだから。
「どうした?何あったのか?」
「ううん、何もないよ」
ここに来るといつも思う。
何の話をしてるんだろうって。