どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
星野くんが好き。
思うことはたったそれだけなのに
どうしてこんなにうまくいかないんだろう?
好きって言えば俺も、って返してくれる。
それなのに、なんで彼は
私から遠ざかっていってしまうんだろう。
「ひっく……」
好きな人が出来る、
それは幸せなことだと思った。
好きな人が自分を見てくれる。
それはもっともっと幸せなことだって思ってたのに。
「苦しいよ……っ」
今の私は息ができないほど苦しくて
海の底に溺れて沈んでしまいそうだった。