どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
彼はぎゅっと手でネックレスを握りしめると
それを噴水のある所に投げ入れた。
ポチャンー。
「何して……っ!」
「中途半端だったんだよ
そんな気持ちでお前にネックレスを買った所で守れっこない
だからさ……
心。」
真剣な目をして、低い声で
私の名前を呼んだかと思ったら
彼は私の前にひざまずいた。
「俺がちゃんとお前のこと守れるようになったら、
今度は
指輪をもらって下さい」
私の指を持ち上げて、左手の薬指にキスをおとす。
その瞬間
ぶわっ、と感情がこみ上げてきた。