どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「大変そうだね、あの2人」


「なんたって学年1位と2位だからね

必死にもなるわ」


私と理沙は教室の隅で集まって班の名簿に名前を書く。


「あと誰かに入ってもらわないとね」


班は4人から作れるため、あと最低でも2人必要だ。

女子はほとんど星野くん達の周りにいるし……

これは星野くんと一緒の班になれなかった女子のグループを誘うしかないなぁ。


そんな事を考えていた時


「決めたっ!!

俺と、翼、理沙ちんと心ちゃんと同じ班にしまっす」


佐野くんが手を上げて大きな声で叫んだ。


「「え」」


乾いた声が漏れる教室には私たちの声も混じってる。


「みんなに一気にこられても一緒になれないしこんなに争うくらいなら

そこの興味なさそうな2人に一緒になってもらおうかと」


< 68 / 422 >

この作品をシェア

pagetop