どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「さすが、翼やるね」

と星野くんの肩を叩きながらやってくる佐野くん。

4人揃うと私達は名簿に名前を書いて先生に提出した。


「も~佐野は私達のこと余りモノみたいに言わないでよね」


「悪りぃ悪りぃ、本当はさ心ちゃんと理沙ちんと一緒の班になりたかったんだよ

心ちゃんの恋バナも聞きてぇし?」


「ちょっと……!佐野くん」


私は焦って佐野くんの言葉を止める。

星野くんが目の前にいるのに……!


って彼は、関係ないんだった!!


「遠足の時、何作るか決めろって」


すると、星野くんは私達の会話に入ることなく言ってきた。


「何、ってどうする?」


「なんでもいいの?」


「ああ、買い出しは自分達だから何でもいいらしい」


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