シークレット・ガーデン


その上で、渚や理亜もいるし、絶対に司と一線を越えることはないから、優美子の家に泊まったことにして欲しい、と書いた。


司とはもうただの友達で、単にゆっくり話がしたいだけだと。



返信はすぐに来た。

帰宅したばかりだという優美子からの返信メールの第一声は
[真彩、正気?]だった。



[あなたにその気がなくても、司はそのつもりなのかもしれないよ]


さすがの優美子も真彩の行いに、心底戸惑っていたようだったけれど、


[人がきいたら、あり得ないって思うかもしれないけど、本当に司とは純粋にママ友なの。
理亜も司の子供もいるし、絶対に変な関係にはならないから]


という真彩の返信メールを信用してくれた。


[わかった…
光俊君からもし、連絡があったらアリバイ工作しておくね。
くれぐれも危ないことにならないようにね]



(優美子、サンキュ…)


真彩はスマホに向かって、小さく手を合わせた。



光俊には、優美子の家に泊まります、と一言だけメールした。






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