イケメンルーキーに恋をした


田尾くんは、ギロリと岩石先輩を睨んだあと、あたしにも鋭い目を向けてきた。


な、なによ……。

なんで睨むの?


「はい、美海」


田尾くんの後から病室に入って来たさおりが、あたしにイチゴミルクの紙パックをくれる。


「ありがとう、さおり」


さおりにお礼を言って、窓際に寄り掛かり炭酸をグイッと飲んだ田尾くんに目を向ける。


眩しいのかそれとも不機嫌なのか、眉間にシワを寄せる田尾くん。


あたしはさおりに手招きをして耳打ちする。


「ねぇ、田尾くんなんか怒ってるの?」


すると、さおりは一度田尾くんに目を向けると、「さぁ?」と言うように肩をすくめた。


何なの?

あたしと目も合わせようとしないなんて。


あたし、何か悪い事でもした?





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