イケメンルーキーに恋をした
あ!! 背中にbasket ballって書いてある!!
あの人が、例の先輩かもしれない。
黒髪の短髪で、身長は高いけど華奢な体格。
テキパキと雑務をこなし、体育館の中へと戻って行った。
自然と止めていた息を大きく吸うと、一気に体中に血液が回りだした。
「アイツで間違いなさそうだな」
先輩が立ち上がったので、あたしも立ち上がってしびれた足首を回す。
「よし。確認できたから、次はどうやって接触するかだな」
「そうですね。田尾くん、先輩が中学卒業してから一度も連絡取ってないみたいですし」
「は? 一度も?」
あたしはコクンと頷く。
「田尾のヤツ、相当まいってんな」
「……ですよね」
先輩と一緒に、大きくため息をつく。
「今日は一旦帰るか。計画を立てて、また来週来よう」
「そうですね」
あたし達は、田尾くんにも先輩にもバレないうちにこの場を後にしようと、裏門に向かった。
その時……。