永遠に広がる空~伶多~
始まりの季節は。
「おはよう!!」

教室内には声が響き渡っている。

女子は友達、五、六人と話していて、男子は廊下でじゃれ合っている。

でもこれは、目立つ系の人達だ。

地味系の人たちは本を読んでいるか、二人でおしゃべりしている。

そんなかんじだ。

学校にはいろいろな人たちがいる。

明るいリーダー的な子、普通な子、地味な子。

そういう子たちは何を思っているのだろうか。

うちは無口だ。

だから地味系で・・

いつも一人で本を読んでいる。

うちは周りを見渡した後、また本に目をやる。


楽しそうな笑い声、顔。

毎日はこれの繰り返しで、ループのようだ。

特別学校が嫌ってわけじゃないが・・

うちは何となく、毎日学校にいた。

朝のホームルームの前にチャイムが鳴ると、みんな慌てるんだ。

「じゃあ、また後で」や、「またね」

他のクラスの人も居たらしい。

・・え・・


先生が入ってくると、みんな前を向く。

「あーおはよう。今日は・・6時間で・・」

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