続・捕らわれ姫
* 7 *







久しぶりの学校。



朝の挨拶が飛び交う中、少し俯き気味に歩いていた。






「さく! もう大丈夫なの?!」



クラスに入って席に向かうと、舞ちゃんが笑顔で駆け寄ってきた。


その姿に、笑顔で頷いた。



「メールありがとう。土曜日行けなくてごめんね」


「そんなん気にしないで?
 まだ鼻声だね。しんぱーい!」


「ふふっ 大丈夫だよ。
 でもとりあえず、今日はマスクしとく」


「その方がいいかもね。
 ぶり返したら大変だよ!」



舞ちゃんは、私に抱きついたまま離れない。


私はそんな舞ちゃんに寄りかかった。

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