続・捕らわれ姫






私の頭にあるのは、昨日の風景―――





いつも無表情の先生の、滅多にない笑顔。


私に向けてくれた優しい眼差しは―――

同じように、隣の女性に向けていた。







先生……


昨日の人は、誰?

先生の―――何?



私は先生の……彼女だよ、ね…?





聞いたら、

なんて答えるだろう……




「………あ…」



気付けば、準備室前だった。


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