イケメン幼なじみに愛されて


そのあと、軽く化粧をして髪の毛を整えれば
準備万端。


せっかくの休日だし、外はいい天気。



家に閉じこもるってのはよくない気がして、
ぶつぶつ言いながら翔太と家を出た。


……デート、っていうのは納得しないけど。



「じゃ、いくか」



隣に並んだ翔太を軽く見つめた。


モデル並みの体格に異常に整った顔立ち。

それに似合うオシャレな服装。



少し盛られた茶髪が太陽に照らされてキラキラ輝いていた。


そんな完璧な翔太が隣にいると……

やっぱり私じゃ違和感があるな、といつも思う。


誰もが振り向いてしまうくらいなイケメンの横に歩いてるのがこんなのじゃお笑いだ。



……翔太は気にしてないみたいだけど。


それでも私は嫌と言うほど周りの人からの視線を感じた。
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