イケメン幼なじみに愛されて
この世はなんて不公平なんだろう。
興味ないってことでも、人以上に完璧にこなしちゃう。
嫌味なくらい完璧人間だし。
イケメンって騒がれてるし、モテるし……
性格はアレだけど……。
夏海も加わって、3人でわーわーやってると、何人かの女の子たちが声をかけてきた。
名前は知らないけど、見覚えはあるからきっと同じ一年生だ。
「あ、あの……田嶋くん…///」
真ん中の女の子が顔を赤くして翔太を呼ぶ。
今日も朝から告白か。
朝から告白されるなんて、翔太にとっては日常茶飯事。
何度この光景を見てきたことか。
その度に少しだけ、ほんの少しだけ
胸が苦しくなる。
本当に少しだけ。
息がしづらくなる。
でもすぐに治るし、気のせいだよね。