beautiful love ★ 俺様boyと天然girl

それぞれの思い

早手Side

明後日から、3連休。

体育館に向かって歩いていると、少し先に水乃と慎がいた。

また一緒にいる。

最近、こういうの多くね?

別に聞こうとしたわけじゃない。

でも、近くを通れば嫌でも声は耳に入る。

「じゃあ、明後日な」

「うん。楽しみにしてる」

「…………」

足が止まりそうになった。

明後日。

3連休の初日。

前に慎が、水乃をデートに誘ったって言ってた。

あの時はまだ、返事してないって。

「…………」

……あいつ。

結局行くのかよ……。

胸の奥が、一気にざわついた。

最近、水乃は慎と一緒にいることが増えた。

学校でも。

帰りも。

気づけば、慎が水乃の隣にいる。

そのくせ俺とは、学校で1日まともに話さない日まで出てきた。

家が近いのに、帰り道ですらほとんど会わない。

俺が話しかければ普通に返してくる。

でも、水乃から来ることはなくなった。

この前だって。

――お前、また俺のこと避けてるだろ?

そう言ったら、避けてないって言ったくせに。

「…………」

どう見たって避けてんじゃん。

しかも。

俺から離れて。

慎とは出かけんの?

「早手?」

真澄の声で顔を上げた。

「何?」

「アップ始まるけど」

「あぁ」

そのまま体育館へ入る。

けど。

頭から離れなかった。

水乃が慎と出かける。

そのことが。

ずっと。

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