愛してるよ、何よりも
「はい、すみません。よろしくお願いします」
会社に電話すると、事務員さんが対応してくれて部署に伝えといてくれるとのことだった。
はぁー。これでやっと眠れる。
重たい瞼を閉じると真っ暗な闇に包まれた。
起きたらスーパー行かなきゃ。冷蔵庫に何も食材が入ってない。
今寝たらお昼過ぎくらいには起きれそうだ。起きたら行こう。
昨日の夜からほとんど何も食べてないから、少しお腹が空いた。
まぁいいや。今は一刻も早く寝たい。
電線に止まって鳴いている鳥の声も、朝の雑踏も気にならないくらい、疲労はピークに達していた。
何の音も私の耳には届かなくて、いつの間にか吸い込まれるように、私は深い深い眠りについていた。