私の彼氏は中国人留学生
「うん......うん、そうだよね。
本当にごめんね......」



部屋に帰ってから、せっかく涙が止まっていたのに。

かおりの涙を見て、なんだか私まで泣けてきた。

私のために泣いてくれるかおりに強がり言うなんて、私はばかだ......。



「こんなことになるのなら、いっそ好きにならなければ良かった。

出会う前に戻ってやり直したいよ......っ。

でもね、きっと何度やり直しても、また好きになっちゃう......」



忘れてほしくない、忘れたくない。
けれどこんなに辛いのなら、苦しいだけなら、忘れたい。

矛盾する気持ち。


もう自分でも自分がよく分からないんだ。


落ち込もうと思って落ち込んでるわけじゃない。
引きこもろうと思って引きこもってるわけじゃない。


むしろその逆で前向きになろう、がんばろうと思ってるのに。

心と体は、私の思い通りになってくれない。
< 164 / 244 >

この作品をシェア

pagetop