私の彼氏は中国人留学生
大学が終わった後、今日もバイトが入っていたので、従業員専用入り口に向かうと、偶然にも暁明が。



「お、おはよう」



昨日の今日で気まずいけど、一応挨拶はする。



「オハヨウ。
アノ、後で番号オシエテ。
昨日聞くのワスレタ」


「え、ば、番号......?」



番号っていったら、あれ、だよね?
まさか学籍番号とか、部屋の番号な訳ないだろうし。



「ハイ、中国語教える約束シマシタ。
ダカラ、番号」



その場のノリで言ったのに、中国語教えるって本気だったんだ......。


そういうわけで番号を聞かれたので、この中国人と携帯番号とアドレスを交換した。


当時は彼氏と別れたばかりだったし、まさか暁明を好きになるとは思っていなかった。

バイト先に親しい人がいなくて心細いのと、ほんの少しの好奇心だけだったのに。


とにかくこの日から、大学二年生になったばかりの私、高田美月と、一つ年下の李 暁明の中国語勉強会が始まった。
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