気づけば視線の先に君がいた。

「終わったことにも気づかないぐらい
見れないのがショックなんだねぇ」


「べべべ別にそんなことないよ!

あ、もう行かなきゃ!じゃあね!」



私は勢い良く立ち上がり、すぐにその場から離れた。


だから、


「…まだ気づいてないのかな

なんでハンド部を見たいのか」


紗季ちゃんのこの声は聞こえてなかった。




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