金魚すくい


私達にはどうすることもできなかった。


優の居場所を探す事も。


優に降りかかっていた事柄から助けてあげる事も。



それは、私達があまりにも無力だからーー。



「……ひとりにして、ごめんね」



私に出来た事なんて何もない。


それくらい、わかってる。


だけど、それでも謝りたいと思った。


力になってあげられなかった事を。


それは私のエゴで、優からしてみればお前に何が出来たんだって怒られたとしても。


それでも言いたかったーー。



優の頭を潰してしまうんじゃないかと思うくらい、私は目一杯の力で優に抱きついた。


黒い髪に戯れるように、顔を擦り付けて。


たくさんの涙を零して。



「そんな時に一緒にいてあげられなくって、ごめんね……」



何度だって言うよ。


ごめんね、優。




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