ほっといて

母の思いを察すると、怖くてその場から逃げ出したんだ。


そして今、同じようなことをやられてるんだ。



母と同じこと…


「おまえ、これでも高校生か?」



私を蔑みながら男は言う。


小さく首を上下にさせた。



「はぁ。 これじゃあ小さすぎる」



私の貧相な体を見て、文句を言う男。


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