ほっといて

とにかく森本さんに自分の意思を突きつけたかった。


「今日だけでもいいから…

一緒にいよ?」




こんな言葉をかけられたのは、何年ぶりなのか。


少し嬉しかった。

だから私はドアノブから手を離した。



「ここにいていいんですか?」


「いいに決まってんだろ!


ずっとここにいてもいいんだよ」
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