ほっといて

どうしてそんなことを言ってくれるのか。

不思議だった。



「新しいシーツを用意したから、ここで寝なよ」


森本さんは、自分が寝る隣を指した。

「ダメですよ!
私があなたの隣で寝るなんて…」


「俺がいいからいいんだよ!」


何でこんなに自信たっぷりに言ってくれるのか。


それでも嬉しかった。




――私が喜んでもいいのかな?


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