パツ子と甘えん坊くん。
「真琴…?もう終わりにするの?」
「…うん、これで終わりにする。小夏、ボール持って」
真琴はあたしの前に拾ってきたボールを差し出した。
あ、モップがけとかするから片付けといてってことかな?
それくらいやってあげないとと思い、ボールを受け取る。
その瞬間、身体が宙に浮くのを感じた。
「え、ちょっ、え!?」
驚きを隠せずに下を見ると、真琴があたしの脇腹を掴んで持ち上げていた。
高い…!めちゃくちゃ高い…!
あたしの恐怖心も知らずに真琴は、「小夏、軽いな」なんて呟いてる。
ちょっと!これどうすればいいのー!?
パニック状態のあたしに真琴が優しく話しかける。