パツ子と甘えん坊くん。
【side 菜緒】



いつものバスケ部の朝練。
毎日同じメニューをこなしてるけど、今日は一つだけ違う。



いつもの所に小夏がいない。
頬を赤くして真琴だけを見てる小夏が今日は風邪で休み。



敢えてもう一つ違うことを挙げるなら、真琴の元気がない。



見てるだけでイラっとくる程、毎日ひっついてるから一日くらい我慢しろよなんて思うけど。



元気のない真琴は捨てられた子犬みたい。



子犬ってがたいじゃないか。



取り敢えず、部活に支障が出そうだから話しかけてみるか。



「そこのバ彼氏!小夏が一日休んだくらいで何元気なくしてんだ!」



思いっきり真琴の肩を叩く。
痛っとも言わずに、真琴はゆっくりと振り返る。


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