パツ子と甘えん坊くん。



「なんで学校休むって小出には電話して、俺には電話してくれなかったの?」



ニッコリ笑う真琴がこんなに怖いと思ったのは初めてかもしれない。



かなり、怒ってる…



菜緒にまで嫉妬してる真琴が可愛くも感じ、怖くも感じる。



でもここまで甘えさせてくれたから、正直に言わないと。



「…電話したら携帯のスピーカーから風邪菌が放出されて…真琴に移ったら、真琴大会出れなくなっちゃうって思ったから…」



ぶっ!



シュンと下を向いて言ったのに、真琴は吹き出して笑い出した。



え、何なに?
あたし変なこと言った?



あたしは考えたことをそのまま言っただけ。
なのに真琴は目に涙を浮かべて笑っている。



意味分かんなくて苛立ち、頬を膨らませる。


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